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得ることができず、市に関する相談は市民相談課で対応しました。
それから、現在(平成8年8月)まで兵庫行政監察事務所との共催で7回の震災特別相談所を開設しましたが、毎回 120〜 130人の市民が相談に訪れ、すっかり市民の間に定着した感があり、市民からの開催要望も強いので、今後とも開催について、ご協力をお願いします。
(田良原委員)
先ほどお話しましたように私の方は幸い小難で、ケガもなく助かりました。
その分、地域の被災された方々のために、「なんでも行政相談を受けます。」と、避難所の人々に日々の情報を伝えたり、要望を聞いて回ったりしました。また、行政への苦情を受けた他、仮設住宅の申込み手続き、証明の申請などを市の方に連絡をし、体調を悪くされた方を医療班へ案内したりして、寒さも忘れるほど東奔西走でした。
この震災で私どもは計り知れないほど多くのものを失いましたけれども、そんな悲しい思いの中で、唯一救われたのは近隣同士の助け合いと励まし合う温かい心でした。お互いに感謝することも再確認しました。今後高齢化社会に向かいますが、温かい心を大切に助け合っていくことの大切さを痛感しております。

 

〜ボランティア活動〜

(松尾所長)
事務所としては、8月から「監察業務」を行うこととしていますが、直ちに震災前の体制に戻すのではなく、相談業務に重点を置いた体制で臨むこととしておりますので、市と連携して対応して参りたいと思っております。
さて、今回の震災では、多くのボランティアが活躍しましたが、芦屋市における協力・連携はどの様になされたのですか。

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芦屋市

(左)コミュニティ課長 和田稔

(右)広報課長 杉町納

 

(芦屋市・杉町課長)
ボランティアの人達には、大変協力してもらいましたが、当初の例を挙げますと、この市役所庁舎には、震災直後から約 2,000人が避難して来ており、「○○さんは市役所にいないか?」「△△町の人は、どこの避難所に避難しているか。」等々の安否確認の問い合わせにも、各フロアーを順番に回るようにしか言えなかったのですが、ボランティアの人達が、避難者の名簿をアイウエオ順に整理してくれたので、非常に助かりました。
2月10日に、ボランティアの人達に市役所を来訪する人を数えてもらったところ、30分で 100人を超えているという結果が出て、毎日 1,000人以上の人を相手にしていたのかと、改めてビックリしたものです。
(南澤委員)
私は建築士でもあるので、専らこの専門知識を活かしたボランティア活動をしました。2月に兵庫県の阪神県民局から住宅復旧セン

 

 

 

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